MESSAGE / 理事長挨拶

 昨今の半導体は、非常に高度な技術により作られており、その技術を支える製造設備もまた最先端技術の集合体です。それだけではなく、半導体の製造工程も複雑で、その数は500から600工程ともいわれています。

 半導体を生産するには、このような多くの製造工程を設置できる大規模な工場と、最先端の高価な製造装置を用意しなければならず、莫大な設備投資資金が必要になっており、半導体を生産できる企業は、世界でも数社に限られてまいりました。さらに、こうした大規模工場で生産される半導体は、汎用化と低価格化が進んでおり、価格では競争の余地がなくなってきた日本の半導体メーカの多くは、苦しい競争を強いられています。

 半導体生産がこうしたメガファブ化の流れにある一方で、半導体の用途は、環境、省エネ、健康などに関わる分野でのニーズが期待されています。しかしながら、現状のメガファブ生産では、僅か1つの半導体を生産するにも多額のコスト発生してしまいます。これらの分野では、メガファブによる大量生産ではなく、多品種少量生産での利用が期待されています。

 このような状況のなか、小額な設備投資で多品種少量生産を実現することを目的として設立されたのが、私たち『ミニマルファブ技術研究組合』です。これにより、半導体の開発や生産がもっと手軽になり、半導体業界の全体の発展を図るものです。『ミニマルファブ技術研究組合』は、国立研究開発法人産業技術総合研究所と、ミニマルファブ構想の実現には欠かせない、優れた技術力を有する企業(当初21社)が集結して設立されました。

 我々は、ミニマルファブという全く新しい生産方式を確立し、プロセス革命を起こします。東の空から日の丸を昇らせるが如く、日本の半導体産業が再び世界を席巻し、力強い日本の経済成長の原動力として貢献してまいります。

原田康之 株式会社プレテック 会長

原田康之

株式会社プレテック 取締役相談役